会話は食べたり飲んだりしながらのほうがスムーズに運びます。
そして、おいしい、おなかがいっぱいなどという人間の欲求も満たされるため、

相手の要請や説得を受け入れやすくなる効果があります。
これをランチョンテクニックと言います。
また、人間は食べている時は無防備で開放的な心理状態にあるため、相手の話を聞こうとする心理も働きます。
そして、無理難題を持ち出されても、せっかく食べてるんだから・・とかこんなにおいしい料理をごちそうしてもらって・・とかいう心理が働き、断りにくくなってしまいます。
なにかお願い事があるときには、お食事に誘うのがいいかもしれません。

これは悪徳商法などでもお馴染みの手法なので、ご存知の方も結構多く居られるのではないかと思います。
大勢の客を集め、魅力的なオファーの内容を次から次へと吊り上げていく事で、盛り上がった場の雰囲気に支配された多くの客はこちらの売込みに対して拒否しにくくなる団体心理につけ込んだ悪どい手法でした。
そして、最終的には二束三文の価値の無い物を高額で売りつけていたのです。
これも、営業の世界では当たり前に応用されていますが、知らない方のために簡単に説明しておきますね。
これは、「イエス」という答えを繰り返させることに慣れさせ、同意することに抵抗を覚えなくさせてしまう効果を狙った一つの誘導話法です。
相手がこちらがかける言葉に対して肯定的に答える方向性を定着させてしまう狙いがあります。
反射的にイエスを誘発させるという上辺のゲーム性を通して、

相手の心に受け入れる姿勢が無意識のうちに出来ていくという訳ですね。